CPAP療法

    CPAP療法とは?〜中等症・重症の無呼吸に対する確実な選択肢〜

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™のCPAP療法

    当院が提供するオーラルスリープ™の診断において、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)と診断された方に対して、現在、医学的に有効性が広く認められている治療法が、CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)療法です。

    CPAPは、多くの方が不安を感じるかもしれませんが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)と診断された方の命と健康を深刻なリスクから守るために、国内外で長年の実績とデータに基づき確立された治療法です。

     

    CPAP(シーパップ)の基本的な仕組み

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™のCPAP療法

    CPAPは、鼻や口に装着したマスクから、一定の圧力で空気を送り込むことで、寝ている間に閉塞しがちな空気の通り道(気道)を物理的に広げ、塞がらないように維持する治療法です。

    CPAPが中等症・重症のOSAに対する標準的な治療とされるのは、この「気道の物理的な閉塞」という根本原因に対して、確実性が高く、即効性をもって解消できる点にあります。

     

    放置できない中等症・重症OSAのリスク

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™のCPAP療法

    CPAPの適用となる中等症・重症(AHIが15回以上)のOSAを放置すると、以下のような深刻な健康リスクが指摘されています。

    心臓病(不整脈・心不全)や脳卒中の発症リスク増大

    高血圧の悪化(難治性高血圧)

    糖尿病のコントロール不良

    日中の強い眠気による交通事故・労働災害

    認知機能の低下


    CPAP治療は、これらの全身疾患のリスクからあなたを守り、日中の活力を取り戻すための重要な医療手段です。

    閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)について

     

    CPAP療法の効果とメリット:健康と日常の改善

    CPAP療法を開始すると、多くの方が使用開始後比較的早い段階で効果を実感されます。
    治療は、無呼吸をなくすだけでなく、睡眠の質を改善することで、全身の健康と日中のパフォーマンスを向上させます。

     

    身体的なメリット

    心血管系への負担軽減
    無呼吸がなくなることで、夜間の酸素不足と、それに伴う血圧の上昇が抑えられます。
    これにより、高血圧の改善や、心臓・血管への負担が軽減されます。

    睡眠の質の回復
    無呼吸による微小覚醒が減少し、深い睡眠(徐波睡眠)が確保されます。
    脳疲労の回復が促され、朝の目覚めが改善します。

    代謝機能の安定
    質の高い睡眠により、血糖値や食欲を調整するホルモンのバランスが整いやすくなり、糖尿病や肥満の改善をサポートします。

     

    日常生活のメリット

    日中の眠気・疲労感の改善
    睡眠不足が解消されることで、日中の過度な眠気や倦怠感が軽減され、集中力や判断力が向上します。

    いびきの抑制
    気道が確保されるため、いびきが大幅に抑制されます。 これにより、パートナーやご家族の睡眠の質も改善し、生活全体の質(QOL)が向上します。

    精神的な安定
    睡眠不足が原因のイライラや気分の落ち込みが軽減され、精神的な安定につながります。

     

    CPAP治療における課題と「代替療法」の重要性

    CPAP療法は有効ですが、継続して使用することが治療効果を持続させるための必須条件です。
    しかし、装置特有の課題から治療を中断してしまうケースも少なくありません。


    治療継続における主な課題

    マスクの装着感
    顔にマスクを装着することへの違和感や、寝返りなどによる空気漏れを感じることがある。

    携帯性
    装置本体、ホース、マスクなど、持ち運びが必要な部品が多いため、旅行や出張の際に不便を感じることがある。

    経済的・時間的負担
    治療は保険適用となりますが、毎月の定期的な通院と、装置のレンタル費用が発生する。

     

    CPAP代替療法としての「マウスピース療法」の役割

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™のスリープスプリント

    臨床研究によれば、閉塞性睡眠時無呼吸患者の20%がCPAPを使用しないことを選択し、CPAP使用者の50%が1年以内にCPAPの使用を中止しているとの報告もあります。
    このような背景から、CPAPの継続が困難な方にとって、歯科で作製するマウスピース(口腔内装置:OA)療法は非常に重要なCPAP代替療法としての役割を果たしています。


    マウスピース療法の利点
    装着が簡便で、携帯が容易、電源不要、機械音がないなど、CPAPのデメリットを解消できるメリットがあります。

    当院のサポート
    CPAPが合わない患者様に対し、連携医と相談の上、マウスピース療法へのスムーズな切り替えを提案できる体制を高輪歯科では整えています。

    マウスピース療法について

     

    高輪歯科のCPAP治療への取り組み:専門機関との連携

    高輪歯科のオーラルスリープ™は、中等症・重症のOSAと診断された患者様が、安心してCPAP治療を受けられるよう、専門機関との連携を最優先しています。

     

    当院の役割:正確な診断とスムーズな誘導

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™の睡眠呼吸評価(ウォッチパット300)

    当院では、まず睡眠呼吸評価(ウォッチパット300)を用いて、患者様の無呼吸の重症度を正確にスクリーニングします。
    AHI(無呼吸低呼吸指数)が15回以上など、CPAP療法の適用となる重症度が確認された場合、速やかに医科での精密検査へ進んでいただく必要があります。

     

    連携の睡眠専門機関をご紹介しています

    東京の歯医者、高輪歯科の睡眠歯科医療サービス、オーラルスリープ™の睡眠呼吸評価(ウォッチパット300)

    CPAP療法の導入、圧力設定、及び継続的な管理は、国の定める基準に基づき、睡眠専門の医療機関が行うこととされています。
    高輪歯科は、CPAP治療の実績が豊富な地域の睡眠専門クリニック、耳鼻咽喉科、呼吸器内科など、信頼できる連携専門機関とネットワークを構築しています。
    当院の精密なスクリーニング結果と、口腔内の構造データといった重要な情報を持って専門機関へご紹介することで、患者様はスムーズかつ的確にCPAP治療を開始できます。


    連携治療のメリット

    治療への移行が迅速
    既にスクリーニングが終わっているため、待ち時間を減らし、速やかに精密検査(PSG)やCPAPの導入に進めます。

    質の高い専門サポート
    CPAPの機種選定、最適な圧力設定、マスクのフィッティングなど、専門機関によるきめ細やかなサポートを受けられます。

    治療継続の選択肢
    CPAPが合わない場合でも、歯科でのマウスピース療法への切り替えなど、次の治療選択肢を提案できる体制を整えています。

     

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